先日のパン編に引き続き、おやつ編も受講しました。
おやつに酵母を使うって??と疑問だったのですが、酵母の性質や特性を知って納得。改めて酵母の、食の、感覚のおもしろさを実感できた時間でした。
実はこんなわたくしも、20~30代の頃にはケーキ作りやパン作りにハマっておりまして、そこそこお料理もやる、やればできる子でした。
今はあまりやらないのだけど…
ケーキやパンは計量が命であり、臨床検査技師の仕事である「計測」には随分とこだわりがあるのです。
が、酵母生活は勝手が違う。
分量も、時間も、仕上がりも「感覚」で決める。なぜなら身体は私に必要なものをすべてわかっているから。
自分がよしと思えばそれで充分だし、まだまだと思えばまだまだやればいい。そのためには五感のすべてを全開にしなきゃ、ここ!というポイントにたどり着けない。
それが心地よいとか、適当とか、そういう判断ではなく、自分にとってしっくりくる感覚を、思考を介さずに尊重する。
その究極のここ!という感覚は言語化できないし理由や理屈でもなく、ただそうなのだという感覚があるのみ。
この、ここポイントはあくまでも自己都合であり、自己判断であって、他人に依存するものではない。
要は感覚に責任を持つということであり、感覚を信頼するということであり、その積み重ねがあるからこそ主体性の中で生きられることにつながるのだと思います。
もともと小難しく考える習性があるのだけれど、でも今回の講座でもまた、おやつを作るを超えたそんな思考を巡らせる時間でもありました。
そんなこんなで出来上がったスコーンとグラノーラ。
そして重ね煮で作ったクリームシチューの絶品具合ったらありゃしない。
文字通り、フル感覚で愉しめる酵母講座でしたよ!
今回ご参加いただいたみなさまはもちろん、ご参加が叶わなかったみなさまも、次回5月か6月にご一緒しましょう🎶
神戸より酵母を抱えてご来福くださった乙野 絵美えみし、会場をお貸しくださった刻刻さんに心から感謝申し上げます。