カフェで読みながら号泣しました。
初めは周りの目を気にして止めようとしたけど無理でした。
むしろなぜ泣いているのかを聞いてほしいくらい、素敵な本でした。
香葉村真由美さんの世界
著者の香葉村真由美さんは、小学校という教育現場で常に子どもたちを信じ真実のこえに心を傾け続けていらっしゃる現役の先生。
ご自身が育った環境、ご両親から受け取った宝物を携えて教職の道をひたすらに歩んでいらっしゃいます。
本の中で描かれている、現場で体験してこられた子どもたちとの全身全霊の関わりとそのエピソードの数々にはほんとうに心が震えます。
そして何よりも子どもの心の純粋さに釘付けになります。
これは子どものこえのお話。
でも読み進めながら、誰の中にも光るこえがずっと在り続けているということに気づきました。
おとなでも子どもでもなく、肩書きや立場でもなく、ただその存在があるだけ。
そして最後の件り。
『だから、どうか、大人のみなさんこそ耳を傾けてください。
あなたの心の中に響く、あなたが幼い頃から育み続けている、その、「光るこえ」に。』
(「子どもたちの光るこえ」より引用)
本当は誰もが「生きているだけでいい」存在
否定感や
無力感や
無価値感や
罪悪感や
拒絶感や
不要感や
それらは自分自身を護るために必要だったかもしれないけど、今の足枷になっているのであれば自分の意思で脱いでしまえばいい。
それを強力に助けてくれるのが「抱きしめてくれる人がいる」ということなのだと思います。
私のことを言えば、厳しい父母に育てられ、「できない」ことは許されない環境にいました。どれだけ頑張っても決して褒められることがない。
殴られた記憶はあっても抱きしめられた記憶はない。むしろ触れられることも何となく嫌悪感を抱いていました。
でも本当はたくさん褒められてたくさん抱きしめてもらった……表現方法が違っただけで……のだと思います。
そして人との関わりは相互に影響するように、私自身もきっと彼らの何かの役に立っていたんだろうと思うと、何か救われた気がします。
そんな経験から心を閉ざしてしまった方、自信を失っている方は少なくないと思います。
でもね、いつまでの誰かのせいにするわけにはいかないのです。
被害者意識がなくなると間違いなく人生の質が変わってくる。そこに気づいた時こそが、自分自身の本質に触れることができ、本来の自分で生きることができるきっかけとなります。
自分を信じることができない時、もっと素直になりたい時、また読んでみたいと思います。