映し出すものに正面切って向かってみる

ご縁をいただいて先週より大阪・神戸へと関西遠征に行ってきました。

お久しぶり!な方、先日はどうも!な方、初めまして!の方。わずか5日間でこんなにたくさんの人にお会いできるのか??というくらい いつも誰かと一緒にいるという、わたしにとっては稀有な時間を過ごしてまいりました。

ほんとうに濃かったです。

何がか?と言いますと日常を離れた環境に行き非日常を過ごすことによって生じる自己対峙がかなり深いものになるのです。

この回ではわたし自身が内側で感じたことについてお話させていただきます。

 

今回の旅の始まりに、学び仲間である東洋医学のスペシャリスト・野際先生の施術を受けることができました。

神秘的だけど理論的な施術で、肉体的にもエネルギー的にも感じるものをおっしゃってくださる。その中でのキーワードが「空虚感」でした。

これは施術前のカウンセリングから、もっと言えば昨年初めてお会いしてからずっと野際先生が伝えてくださっていることでもありました。

実はわたしにはあまりピンと来ていなかったのですが、今回はなんとなく受け入れる準備ができているかな…という状態でした。

 

中医学では感情はおなかで感じ、おなかで消化/昇華されるとされています。さらにおなかには感情の担当臓器があり、そこから始まる経絡を通って全身に未消化な感情が溜まるとされています。

野際先生から感情に関するおもしろい概念をお聞きし、まさに!なところでおなかが触れていないのに感情が動き出すという貴重な体験をしました。これが本当にすごかったのです。

そこからとにかくたくさんの方々にお会いし、目線を交わしながら会話をする、肌に触れる、心の内側を吐露する。施術を通して、何気ない会話を通して、感じるものを集約するとやはり「虚しさ」につながっていることを自覚することばかりでした。

 

さて、虚しさは大きな空洞です。陰です。引き寄せます。よくも悪くもあれこれと。ここがわかったところでどうすればいいのか。答えはただひたすらに観ること。何のジャッジもなくただひたすらに今在るものを観続けることです。

自分の中にある虚しさを、悲しさを、非力感を、痛みを、ただ在ると認めればいい。

認めると楽になる。自分を衛る生き方ができる。となると地に足着いた生き方ができる。やっとそのスタートラインに立てた気がしています。

 

そこに至ったのは人にたくさん触れたからです。物理的に触るというだけでなくその人と向き合い、その人と向き合った自分に向き合うことができたからです。

わたしは人と関わるのが得意ではなく、できれば避けたい。でも今回ずーっと人と一緒に過ごすことをやった時に得るものの大きさを感じました。

人と居ると、自分の心のクセが全部わかるのです。特に子供と接した時には嘘がつけません。何気ない会話のほんのわずかな言葉、態度、言い回し。ことあるごとにはっと気づかされることが多く、これまでいかに都合よく、適当に生きてきたかを痛感しました。

自分自身の顔は鏡でしか見られないのと同様、自分自身のことは他人を通してしか見ることができません。人は人からしか学ぶことができません。

その人の存在が大きければ大きいほど、そのできごとが衝撃的であればあるほどその学びは大きなものになる、今回はまさにそんな時間でした。

だからこそ目をそらさずに、がちゃがちゃと魂すり合わせて磨き上げていきたいなぁと改めて感じた日々でした。

 

関西滞在の全日程を終えた時に感じたことは、もっと身軽になりたいということでした。フットワークも、心も、身の回りの物も。

なのでまずは大掃除から。日常に戻って次の非日常のために頑張りましょう。