コロナ騒動について考えてみる

【 感染予防にお役に立てれば… 】

以前携わったことがある医療施設で、インフルエンザシーズンピークには1日あたり1,000件以上のインフルエンザ検査をしていました。

3交代なので日勤帯だと400件以上。1時間に50件、1分に1件。ピーク時だとそのうち半数以上が陽性です。

検査されたことがある方はご存知だと思いますが、鼻に綿棒を突っ込んで鼻水を採取したものを簡易キットで検査します。

そこには少なくとも医療事務職員、医師、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、薬剤師が関与します。

いわゆる濃厚接触です。

話が逸れますが、この濃厚接触という言葉にいつもドキッとするのは私だけでしょうか? 笑

話を戻しますが、この中でインフルエンザに感染する職員はあまり居ません。
 
 
  
さて、感染予防には手洗いうがいだと言われておりますが、もう一つ大切なことは保湿です。

こんな冬場の病院は戦場です。野戦病院化している場合、待ち時間を減らすためには、いちいち手洗いうがいをがっつりやる場合じゃない。

で、とある小児科医師は、一人診察が終わるごとに一口のお茶かお水を飲むのだそう。

それだけでインフルエンザにも風邪にもかからないのだと言います。

たったそれだけのことで十分に感染は予防できます。

 
 
かく言う私も、20代の頃は1シーズンに一度は風邪で寝込んでいましたが、30代を超え40代に入ってからは風邪で体調を崩すということがほとんどありません。

インフルエンザ検査が陰性というのは「今はインフルエンザではないです」ということ。

ですがいわゆる風邪症状はあるわけで、その原因菌は必ず存在するのです。

きっと知らぬ間にあれこれ感染するうちにいろいろと抗体ができているんだろうなと思いますし、特に今は仕事に行きたくない病がないから、というのも大きいかなと思います。

 
 
ついでに。

インフルエンザ迅速キットができてから診療が変わったなと感じています。

インフルエンザを安静に寝て治す時代から薬で治す時代になりました。

抗菌薬と同様、インフルエンザウィルスとのイタチごっこが始まったわけです。

この先もっと強力なウィルスが出現することは想像に難くありません。

 
 
もう一つの違和感、これは検査全般に言えることですが、「陽性を確認するための検査」から「陽性でないことを確認する検査」にシフトしています。

何のために?

それは仕事や学校を休まないためです。

安心するという目的もありますが、そこで生活改善をしないのであれば、単なる医療費の無駄遣いです。

 
 
体調が悪くなるということは「休みなさいよー」というサイン。

ここを無視して仕事しなきゃいけない、家事をしなきゃいけない。

しなきゃいけないのもそうですが、あれしたい、これしたいと自分の身体の声を無視した欲の塊、自己管理能力の低下でもあります。

だから病気の種類が増え続ける。

この一連の騒動は、本当にそれでいいんですか?というお試しに過ぎない。

 
 
これはインフルエンザウィルスだけのことではなく、他のウィルスや細菌、真菌、もっと多くの分野で言えることでもあります。

そう言った視点を含めて、あなたはどうしたいですか?ということを今一度振り返る必要があるのではないかとわたしは考えています。