チネイザンと内臓

【内臓らぶ】

アーユルヴェーダの体質のひとつに、風・空の要素から成り立つヴァータというものがあります。

風のように“変わりやすい”性質で、身体活動、心拍、感覚、呼吸や、筋肉系統や神経の伝達の動きをつかさどります。

人の疾患や不調のおよそ80%は、このヴァータの乱れによるものだ、という風に私は学びました。

このヴァータが溜まりやすいとされているのは大腸で、便秘もその影響で起こってくると言われています。

最近改めて西洋医学的な解剖生理学、中でも自律神経系について見返しています。

交感神経・副交感神経という2つの経路は有名なところですが、内臓から脳へと伝達する神経について大々的に掲げている情報は決して多くはありません。

人の不調の多くが結局根本解決に至らないのは、この経路を見逃しているからというのも可能性として十分に考えられるところです。

古代中国の陰陽五行思想では、ごく当然のように内臓すべてに重きがおかれています。

その役割を存分に発揮すべくトリートメントする方法こそが、実はチネイザンなのです。

つまりは内臓をケアすることで心身ともに健康になり、個体としてのアイデンティティを遺憾なく発揮できるようになるというものです。

では、ここまでを希望的観測を含めてまとめてみますと、つまりは内臓ぜんぶをケアすると、不調の80%が解決する、というのはぶっ飛び過ぎているでしょうか?

肩が凝れば肩を揉むように、あー寒いと思えば温かいお風呂につかるように、脳だけでもなく、足だけでもなく、お顔だけでもなく、内臓を揉んであげたなら、こころも身体も、少なくとも今よりは生き生きとしてくるわけです。

詳しく話すと、とてつもないことになりますので、いつかどのかの機会でお伝えできたらと思い、ここでは省略いたします。

ただ、何が言いたいのかと言いますと、内臓ってすごいんだよ、パワーなんだよ、キモなんだよ、そしてそれは、私たち自身が気づきさえすれば、必ず応えてくれて良きようにしか進んでいかないんだよ、ということです。

はい。ではそのスイッチ、いったいいつ入れますか?