「チネイザン」という施術に興味を持ち、最も気になることは「痛いんじゃないの??」というところだと思います。
チネイザンとは
今一度、チネイザンとはなんぞや?のご説明を。
古代中国・道教のタオイストが行っていた気功療法の一つに、タイ生まれの中国人・謝明徳老師ににより西洋医学、タイ古式マッサージ、指圧、スウェーディッシュマッサージなどの要素を加えて体系立てられたものが現在のチネイザンです。
内臓を直接マッサージして体内システム、感情システムを活性化し強化かつ解毒する最も総合的な方法と言われ、体の中に眠る無限の治癒能力を使って自己治癒に導くことを目的とします。
なぜ痛いのか?
結論から言うと、痛いです。なぜなら凝っているから。
タオイストたちは、何らかの原因から人間の内臓の中でエネルギーがうまく流れなくなると、おなかの周囲にしこりやもつれができやすいことに気づいていました。
こうした障害は身体の中の生命の中心で起こり、わたしたちの生命力である「氣」の流れを妨げてしまいます。そして恐れ、怒り、不安、憂うつ感などの感情を生み、内臓や心身にダメージを与えることになります。
「氣」は体内の経絡、神経、血管、リンパ管の中を動いています。これらのシステムはすべてお腹で交叉しあっていますので、心身が緊張したりストレスを抱えていたりすると、その想いがお腹に溜まっていき、しこりやほつれができてしまうというのです。
肩こりで例えるとわかりやすいと思います。こり始めはマッサージすると気持ちいいですが、こりがひどくなってからマッサージに行くと、あいたたた…ってなり、最後には触れられていることさえ感じなくなりますよね。
肩がすごく硬いのに痛感や触感がないというのは実は肩こりや痛みがあるわけがない!と自分に勘違いさせたり、痛いことにさえ自分で気付いていない、という「失体感症」といわれる状態なのです。
痛みの言い分に耳を傾ける
その「痛い」に寄り添ってみると、いろんなことがわかってきます。チネイザンでは内臓に未消化の感情が溜まっていたり、内臓に障害があるとしこりが表れる反射区というものがあります。
その部分を意味を解釈して症状を逆算していくというのもロジックとしてあり、なのですが、一番のおすすめであり醍醐味は身体の言い分に耳を傾けるということ。
- この痛みはわたしに何を訴えているんだろうか?
- どうしてここが痛いんだろうか?
- この痛みに対してわたしは何ができるんだろうか?
- この感情を解放するとどんなわたしに出会えるんだろうか?
そこに意識が向けば、多くの気づきを得ることができるのです。
それでも痛いのはいや
わかります。わたしはかなりM系なので(笑)、施術の痛みには強い方です。でも多くの方は痛いのは嫌でしょうし、痛みが先行すると筋肉が緊張してしまいます。
せっかくのリラクゼーションがもったいないことになりますよね。痛いという感覚は交感神経が有意に働いている証拠。
なので、bloomioで行っているチネイザンは痛みを感じにくくなるよう、ゆったりとしたリズム、手触り、深呼吸、温かさ、そして耳から入ってくるシンギングボウルの心地よい響き。
五感全部で日常の緊張を解きほぐせる時空間で、心身をゆるめていただけることを念頭に施術を行っています。痛いのを覚悟されてご来店される方が多いので、あまりの痛くなさにびっくりされます。
痛くなくするには
やはり日頃からのメンテナンスが大切。ストレス過多で未消化の感情をお腹に溜めないように、暴飲暴食で内臓に負荷をかけ過ぎないように。
そしてご自分の身体がここにあるという感覚を常日頃意識して、こころも身体もよしよししてあげることが何より大切なことなのです。