こころが開いた時

ストレスってどうしたら無くなるんだろうねってずっと思っていて、それが叶ったのはチネイザンという施術を受けた時だった。

チェンマイで初めて施術を受けた翌日、ゴマが開いた。

おしゃれカフェでコーヒーを飲んでいる時、突然に大量の涙が流れてきたので、目の前にあったお寺に駆け込んだ。

お父さんとお母さんに会いたくなった。

チェンマイで最も大きいお寺であるワット・プラシンで数時間、泣いたり呆然としたり、ただ身体が成り行くままに過ごした。

その後は吐気と倦怠感に襲われ、身体からたくさんの液体が出て行った。

ゴリゴリの理系、左脳人間だった私が、どこかの過去生できっとここに居たのだなと感じ、それから何度もデジャヴを見た。

   
 
チネイザンを受けた人がみんなこんなことになるわけではないのだけど、おなかの中にある何かが出て行ったのだと実感できる何かしらの反応は起こる。

もちろん、本人がそれを望めば、だけれど。

ざっくりと表現するとストレスの元になるのは、おなかに溜まった未消化な感情だ。

病気という状態はこれらの滞りや物質的な毒素が滞った結果としてのSOSである。心も身体も滞るから具合が悪くなるのである。

であればつべこべ言わず開通させればいいだけだと想像するのは難いことではない。

だからゴマを開きたいのならおなかをもめばよい。

 
 
実は単純なことだし、だけれども理論的な説明だってできる。マッサージでストレスが元から解放されるなんて、これ以上のことはない。

何より言葉を伴わないのでフラッシュバックの必要も、自分を責めることも嫌な思いをすることもない。

ただただ感情のままに居ればよい。

だから施術を学べば学ぶほど、「結局おなかをもんどくのが一番早いよね!」となる。

 
 
チネイザンは元々道教・タオイストたちのセルフケア。

数千年の時空を超えて受け継がれてきた方法によってこの心地よさを共有しているのかと思うと、なんとも幸せーな気分になるのである。