私がチネイザンをやる理由

【 内臓が好きなんです 】

『チネイザン(氣内臓)』という手技を専門でやらせていただいてます。チネイザンを一言で表現すると感情を解放するおなかのトリートメント。足のエネルギーラインを開き内臓ぜんぶに触れるのはもちろん、お身体の状態によっては頭の調整もやっていきます。

なぜチネイザンなのか?という理由はたくさんあれど、なんと言っても『内臓が好き』ということに尽きます。たいがい、ここでドン引きされたりするのですが……実はわたくし、内臓に携わって28年になります。

ボディワーカーの前は臨床検査技師として病院に勤務していました。その業務の一つとして「病理組織細胞診」というものがありまして、手術や内視鏡で取り出した身体の組織を顕微鏡で観察し、ガンやポリープやその他諸々を診断するための準備を担当してました。

なので臓器のイメージとして捉えているのは細胞・組織レベル。そしてホルマリン漬けで硬くなったやつ。視覚的に捉えつつ、メスを入れる時の硬さと言った触覚的情報も染みついております。

 
 
西洋医学はもう嫌だという思いもありながらボディワーカーに転職し、あれこれと施術を学んだ中で最も「得意」だったのが、実はおなかのトリートメントでした。

今でも筋肉や骨を扱う施術は苦手で必要最低限しかできないのですが、おなかだけは無意識下に触れることができたので、すっかりその気になっているうちに、皮膚の上から内臓にアプローチし触れるのみならず、周波数を整えたり、エネルギーの滞りを流したりする、ということをやっています。

別世界の仕事をしているはずなのに、結局アプローチしているのは「内臓」で、細胞よりもっとミクロであり、臓器よりマクロである世界観で触れていることがおもしろいなぁと思っています。

 
 
内臓はその機能を知れば知るほど、本当におもしろい。消化・吸収・排泄と言った身体としての機能だけでなく、心(特に感情)とのつながりであったり、精神の在り処としてであったり、その仕組みと可能性の凄さに日々圧倒されていたりします。

最近では『腸』が注目されていて、腸活や腸もみなどと言った言葉を聞くことも珍しくなくなりました。腸って、本当に大切なんです。

ですが私はえこひいきが嫌いでして。

生命を営んでいるのは腸だけではありません。肝臓だって、腎臓だって、膵臓だって、胃や脾臓だって、だってだって、あれだってこれだって、すべてが関わってバランスを取って、だって人間だもの、な訳なので、内臓ぜんぶに触れるチネイザンが大好きなのです。

そんな内臓ラブな視点から、施術をさせていただいている次第なのであります。