私が最近思う「豊かさ」は、ていねいにじっくりと味わえるものであること。最も豊かな料理は「パン作り」だと感じています。
パンはイースト菌で発酵させて作ります。感覚をフルで味わいたいなら断然手ごねがおすすめです。
小麦粉や水といった材料の手触り、温度、色を感じながら、手でこね続けることによって起こってくる生地の変化。
こね上がりを見極めるのも視覚、聴覚、触覚。
そこから発酵させていくのですが、この進行具合は酵母さんのご機嫌次第。
生地がふっくらと膨らんだのを合図に作業をすすめ、最終的に焼き上げて完成。お伺いがうまくいかないと簡単にできる市販のイースト菌を使っていても膨らまなかったりぱっさぱさの硬い仕上がりになったりします。
ひとつひとつの作業が五感をフルに使うものです。
若かりし頃からそこそこ料理に手を出してきましたが、天然酵母パン作りだけは成功することなく撃沈されたままです。
その理由を推測するに、「計量・計測」が敵わぬものだから。
インスタントラーメンにしても計量カップでメニスカスを意識した計量をしたいし、計量スプーンも表面張力とすり切りは厳守したい。
何℃、何分、何回、何グラム、何センチ。理系の習性として動作の全てに数字化が必要なのです。
が、天然酵母はこれが通用しない。
頼りは自分自身の五感。手触り、香り、温度、音、味わい。何より酵母さんのご機嫌を伺い続けることが必要。
いやはや。
写真は、昨秋、神戸に行った時にチネイザン施術会をオーガナイズしてくれた乙野 絵美さん(えみし)がちゃちゃっと作ってくれたランチ。
身体が喜ぶおかずもとても美味しくて。さらにこのベーグルこそが天然酵母を使った手作りパン。
このプレートを見ただけで、すごく幸せ💕って思いました。
えみしはレーズン酵母を育てながら共に暮らしていて、五感を研ぎ澄ませ、感度を上げることをパン作りを通して伝えています。
酵母パン作りと言うと理系にはハードル高いのですが、こんな切り口で伝えてくれるパン作りってすごく楽しそう。
そして感度を上げた先にある『人生の主導権を握る』というコンセプトにも、すごくわくわくします。
チネイザンは内臓をクリーンにして潜在意識を顕在化させるもの。
えみしが提唱する五感感度を醸していくことも同じく潜在意識に働きかけてくれるもの。
そうそう、以前受けたRASセッションも、このえみしがやってくれたもの。
アプローチは違うけど目指すところは同じ。そして目的にたどり着く方法はたくさんある。
レーズン酵母側からの潜在意識アプローチを意識したパン作り、ぜひ受けてみたいと思っている今日この頃です。