呼吸法って人気がない?
- 息止めギネス記録は24分03秒
- 寝ない時間ギネス記録は264時間(11日間)
- 完全断食断水時間ギネス記録は18日
産道を通り抜けた瞬間から自ずとやっている呼吸。
これらのギネス記録が示す通り、呼吸は私たちにとって最も大切な動作です。
なんですが、呼吸って、ものすごーくおろそかにされてるなぁと感じています。
食に対する行動(ダイエット、断食、グルメなど)、睡眠に対する行動(寝具、環境、睡眠薬など)に比べて、呼吸にフォーカスしてるものって、思いつかなくないですか?
呼吸すっ飛ばして瞑想まで行っちゃう。
いや、呼吸って、こういうことぜーんぶの基礎ですからね。
呼吸って何?
呼吸って、実は私たちの日常の中で、潜在的に意識されていることなんですよね。
例えば…
- 息が合う
- 息が詰まる
- 息を抜く
- 息が弾む
- 息を殺す
- 呼吸を合わす
- 呼吸をつかむ
などなど。
息を吸う、息を吐くをもっともっと意識し、丁寧にやっていくことによって、心や身体が楽になったり、呼吸法がもしもの時の助けになったり、お手軽に使えるといいと思いませんか?
おそらく、ちょっとだけ仕組みを知っておくことで解決できることってたくさんあります。
では、そもそも呼吸って何でしょう?
「呼吸とはエネルギーの調達」
簡単に言うと酸素を摂り入れて、二酸化炭素を放出することです。
この過程で糖分が分解されエネルギーが作られ、筋肉を動かしたり、何かを考えたりすることができます。
呼吸の効果って?
呼吸の役割なんかはネットを探すといくらでも出てくるのでスキップしますが、効率の良い呼吸にすること、すなわち今一度呼吸に意識をし見直してみることによって、どんな効果が期待できるかについてお話させていただきます。
呼吸って、伝統医学的な知見から見ると、物質的な身体の機能に加えて「エネルギー」であったり「氣」であったり、西洋医学的にはある意味怪しいとされる領域を整える働きというものも加味されていきます。
ヨガって呼吸法でしょ?って言われたことがあります。
それだけではないのだけど、間違いはありません。だってそれ以外で呼吸法についてがっつり語っているものってありますっけ?
ヨガでは呼吸法のことを「プラーナーヤーマ=呼吸を整える」と言います。
中医学でいう「氣」のことをサンスクリット語では「プラーナ」と言い、呼吸をすること、血液が流れること、食べ物を消化吸収すること、排泄することはすべてプラーナの働きによってバランスされているのです。
これらの働きは意志を持って動かすことができないのですが、唯一ここをコントロールできるのが呼吸だと言われています。
あなたの呼吸、どうですか?
ここで、ご自身の呼吸について観察をしていただきたいと思います。
今の呼吸は、鼻呼吸ですか?口呼吸ですか?
もし口で呼吸をしているのなら、即刻鼻呼吸に変えてくださいね。
鼻は呼吸器、口は消化器です。
そして呼吸をする時、お腹、胸、肩のどこか動いていますか?
女性は胸式呼吸、男性は腹式呼吸が多いって言われてますよね。
これらはどちらがいい、悪いではなく、状況によって使い分けられると心強いですよね。
呼吸って担当のお仕事があります
何が言いたいのかというと、呼吸機能には担当する機能があって、ご自身の状況に応じてコントロールできることこそが、呼吸法と言うものでもあります。
種明かしします。
右鼻は交感神経、左鼻は副交感神経を支配します。
胸式呼吸は交感神経、腹式呼吸は副交感神経を支配します。
吸気は交感神経、呼気は副交感神経を支配します。
つまり、ご自身が今、交感神経と副交感神経のどちらが優位なのかを観察した上で(ここが重要!)、そしてご自身をどこに着地させたいのかを選択した上で、必要な呼吸法を実践すればよい、ということです。
これすなわち、ご自身をコントロールするということです。
さらにヨガでは、48分間に渡って安定した姿勢で、快適に座ることができ、努力せず静かな呼吸を保つことができて初めて身体の準備が整うと言われています。
そして日常の生活を整えることによって瞑想しやすい穏やかな心を準備することができ、自分自身をはっきりと知る深い瞑想ができるようになります。
呼吸を見直すということは、人生を見直すということ。
これは決して大げさなことではなく、よし!やろう!!と思えば何とでも「コントロールできる」ものだと思います。
ぜひあなたの呼吸を意識してみてくださいね。