ちょうど4年ほど前のこと。仕事はストレスフル、到底叶わぬ恋をして、子宮筋腫がもりもりと育って手術することを決めた、そんな時期。どうすれば幸せになれるのだろうかと過去最強に悩んでいました。
心理学や潜在意識に興味を持ち、救いを求めてスピリチュアルな世界に足を突っ込み、非物質的世界に触れるようになりました。
そんな時に参加した倭のタントラというワークショップで陰陽五行思想について初めて学ぶことになり、ヨーガ哲学ではイマイチ落とし込めていなかった宇宙の成り立ちについて、自分自身の成り立ちについてをようやく腑に落とすことができました。
そのWSの中でデモンストレーションとして行われた「感情解放のマッサージ」を見た時に私は衝撃を受けました。
おなかや仙骨・頭のラインに触れながら体内にある「何か」を動かしていく。ギバーが時には身体を震わせ、咳として呼吸として排出し、元ある心身状態に戻していく。すると憑物が取れたかのようにすっきりとし、美しく穏やかな笑みを浮かべるレシーバーの女性がいる。
その輝きが神々しくて、肉体に触れることの圧倒的な可能性…触れる側も触れられる側も…をしみじみと感じていました。
感情を、マッサージで解放できるなんて。カウンセリングやセルフワークすることなく、こんなに解放できるなんて。何これ?
私もそのマッサージを受けたかったのだけど、今思えば自分を開くことが怖くて踏み出せずにいましたが、世にそんなものが存在するのだということは西洋医学どっぷりだった当時の私に大きな印象を残しました。
その後、同じ時期に出会ったタイの産後ケアであるユーファイというハーブ温熱療法を学び広めたいと、退職しチェンマイに行くことを決めます。(この間は随分と端折ってますが…)
20年以上勤めた仕事を辞めてまで行くのだから憧れの海外1ヶ月生活をしようと思い、ユーファイ以外で学べるものをネットで探していたところ、日本語通訳付きチネイザン講座というものに行き着きました。
感情解放のマッサージって何⁇を調べていた時に出会った「チネイザン」というキーワードがここでやっと結びつくことになります。
そしてユーファイ、チネイザン、解剖学実習と、おもしろいようにスケジュールがぴったりとはまり、いよいよチェンマイ生活が始まりました。
チェンマイ入りしてすぐに、ふと気づいたこと。「わたし、チネイザン受けたことがない…」。
すぐにたまたま目の前にあったマッサージスクールに行って人生初のチネイザンを受けることになりました。その印象は、痛い!けど気持ちいい。まぁ、そのくらいの印象でした。
ところがすごかったのがその翌日。突如として感情解放が起こり、お寺に駆け込んで嗚咽と共に大号泣。気分はすっきりとしつつも倦怠感、頭痛、吐き気が一気に襲ってきて2日間ほど動けなかったのです。
その好転反応が過ぎた後の爽快感・解放感と来たら。
それから始まったチネイザン講座。その理論と手技にひたすら感動、目からウロコ、わくわくし過ぎて大興奮、「これだ!!!」と思うものに出会えました。
感情とは特別なものではなく当たり前にそこにあるものという定義であり、感情がどこに溜まり、どう心身に影響するのか、それをどう解放するのかが理論としてそこにある。
スピリチュアルではない地に足ついた領域で、言葉や思考を介さずに全人的尊厳が担保されるケアって他にあるのだろうか?それも心と身体の両面から。
わたしは既に大満足でした。
チェンマイではそれからたくさんの人と出会い、多くを学び、かけがえのない経験をすることができました。
何よりたくさんのデジャヴの中でチェンマイには「帰ってきた」という感覚を味わえたことが、この道を選択したことは間違いではなかったと思え、それは大きな自信になりました。
帰国後、練習モデルさんにチネイザンを届けながら、やっぱりすごい!とひたすらに感動。そして今に至っています。
知れば知るほどに深い世界。人の仕組みも宇宙の壮大さも、ちょっとばかり知ることで人生がこれほどに変わるものか。
わたし自身が得た体感をお伝えするにはまだまだ未熟ですが、それでも誰かの何かの役に立てるものとして、もっともっとたくさんの方々に届けたいと思っています。