ある意味、人生の岐路だなぁと思うこと。それは超音波検査をマスターできなかったこと。
臨床検査技師の付加価値としての花形は超音波検査士と細胞検査士。臨床検査技師という国家資格をベースに認定試験を受けて取得できる認定資格です。
この資格がないと検査ができないわけではありません。
がしかし認定試験というのは経験と実績があって初めて受験資格が与えられ、課題や試験をクリアして初めて認定証が出されます。
さらに数年ごと(資格によって異なる)に更新が必要となります。学会や研修会への発表、参加、場合によっては更新の試験等もあります。
ですのでそこにかける時間と労力と、何より研鑽し続けることが大切になってきますので、その”スペシャリスト”だからこその技術ということになります。
超音波検査士はエコー検査をして所見をお知らせする人。主に医師、臨床検査技師、診療放射線技師がやってます。
細胞検査士は患者さまからいただいた材料の細胞を観察して良性か悪性疑いかを振り分ける人。
臨床検査技師としての業務範囲は「良性」を拾うところまでで偽陽性〜悪性は医師の診断業務になります。
実は、この2つの資格があると潰しが利くのです。転職でもバイトでも求人数が違うし 時給も大きく違う。
わたしは超音波検査がやりたかった!が諸事情あって叶わず。
というのもわたしがいた病院では医師と外部の超音波検査士さんとが携わっており、我々が入り込む余地がなかった。さらに機械に触る機会すら奪われてしまい、叶わなかったのです。
そして細胞検査士にもチャレンジしたけどあえなく玉砕。言い訳をすると、日常業務でどのくらい観察しているか、がキーになるのですが、ここも完全に不足しており、また取得したところで活かせる環境ではなく…というところ。
しかし もしこのいずれかができていたら技師を辞めることはなかったなぁと今でも思います。逆を言うと、そっちの道じゃなかったってこと。結果オーライです。
こんなわたしも少々エコーをかじった瞬間がありまして。指導の先生に恵まれまして楽しいレクチャーでした。
エコーは人に当てて掴んで行くものなので自分でやったり、職員さんにモデルをお願いしたり。
で、極めつけが「寒天で人体模型を作る」血管と同じくらいのチューブを寒天に埋め込ん、ついでに病気のイメージとしてあれこれ埋め込みました。
この写真はその時のもの。左がプチトマトで右が枝豆。実はこういうことやるのが一番好きだったなぁ。遊びゴコロはいつでも忘れたくないものですね。
ということで本日のまとめ。
自分がやりたいことでも環境がそろわずやれない場合は、必要のないことが多い。なので、それはそれと肚をくくるか、やりたいことを求めて他施設へ移るか。それは自分次第です。
できないことを嘆くよりも、その意味付けと解釈をしっかりと行い、納得いく人生を送りましょう♪