『感情』は外の世界とのつながりを創ります。肚で感じた感情は身体の動きを通して世界に表現されるのです。
嬉しい時、怒っている時、悲しい時、楽しい時、わたしたちは顔で、手で、足で、喉で、腹で、呼吸で、とにかく身体全部を使って表現することが「自然な状態」です。
なのだけど
嫌そうな顔をしてはいけない、人前で泣いてはいけない、男の子なんだから、女の子なんだから、マナーに気をつけなさい、時と場をわきまえなさい。
自分の気持ちより空気を読まねばならない生活を続けた結果として、感情を表現することや感じることですら我慢し麻痺してしまっているのです。
内側にある思いを表現しないようにするためには、それが湧き出てしまわないように身体に栓をする必要があります。
つまり筋肉を硬くし漏らさないようにする必要があるわけです。
筋肉が硬いということはその中を流れる血液、リンパ液といった体液も、氣・エネルギーも、何もかんもが堰き止められるのです。当然呼吸も浅くなります。
堰き止められた物質は凝りや詰まりとなります。感情と言った細かい物質の場合にはそのエネルギーがどんどんと膨大し、身体はぱんぱんになります。
そして起こるのが、いわゆる不調と言われるものです。
もう一度言います。
感情を感じること、表現することを諦めると、身体の状態が変化し、心身の病気を引き起こすのです。
ではここから抜け出し、自分を解放するにはどうすればいいのでしょうか?
それは逆算してみると明らかです。
まずは筋肉を柔らかくし、身体の流れを蘇らせ、身体の感覚を取り戻すことです。
そして感情を表現すること。感情を感じ直すことです。
溜め込んだ膨大なエネルギーである感情を解放する時には、シャンパンの栓が飛ぶように、水素が爆発するように、一気に大放出が起こるかもしれません。
溜め込んだ期間が長ければ長いほど、自分と肉体と感情の癒着が強ければ強いほど、その反応には大きなパワーを使うかもしれません。
わたしはそれを体験し、「壊れる」と呼ぶことにしました。
壊れた後に起こるのは心身の開放と、身体の脱力です。
わたしはそれを体験し、「素の自分の状態」と呼ぶことにしました。
そこには何のジャッジもなく、偏見もなく、何者になる必要もなく、何を持っていなければならにということもなく、誰とも比較せず、過去の自分に囚われることなく、その状態にあるという、ただそれだけです。
さてそこにある「わたし」をみた時にどう感じるのでしょうか?
わたしはとても心地よく、楽ちんで、自由で、そして出てきた言葉は「ウケるー」でした。
きっとまだまだで、これは始まりに過ぎず、一生続くことも知っています。だからこそこの反応が次に起こった時にもっと楽しめるのだと思うのです。
よりジャッジのない状態で、もっと素直にフラットに受け止められると思うのです。
もし今あなたが何かしらの生きづらさや、違和感や、乖離感を抱いているのであれば、思い切って壊れてみることをおすすめします。
もちろん安心安全な場所や環境で。
誰しもが「自分で生きたい」と心底願っているはずです。
その「自分」にたどり着けるまで、じっくりと自分を観察してあげることです。
そしてあらゆる反応を抑えることであなたを守ってきた身体を解放してあげると共に、無きものにしてきた感情を味わい切ってあげることです。
一切のジャッジなく、そこを選択する勇気を持ち実現させてあげれば、必ずもっともっともっともっとあなたで生きていけるはずなのです。
写真はずっと前に作った胡麻の組織断面図。
開けーゴマ✨✨の願いを込めて。