【 悪いようにはならない 】
一人イライラしながら食べるオーガニック料理と
おいしーねーと笑いながら食べるファストフードと
どっちが体に良いか、というのはよく聞く例え話。
これって、ワクチン接種も同じだなと思う。
母が癌の診断を受けた時
手術と化学療法を考え直そうと言ったけど
病院では治療のレールが敷かれていて
母の年代ではそれが正解だと思っているから
抗いようがなく言葉を飲み込んだ。
あれから8年。
再発しても一切治療をしないと決めた母は
今や年1回の定期検診でいいよ、と言われている。
ちなみに5年生存率が20〜30%の組織型。
あの時無理に治療を止めなくて良かったと
心のどこかでホッとしているわたしがいる。
ワクチン接種したからと言って
コロナに確実に罹患しないわけではないし
副反応が確実に起こるわけではない。
ウィルスの存在自体についてだって
有るものを有ると断言することより
無いものを無いと断言することは本当に難しい。
癌なのか何なのかを診断する顕微鏡検査でも
骨髄移植前に白血球がゼロになったことを証明する時でも
有るものを有ると判定するのは秒でできるが
無いものを無いと判定するのは半日がかりだったりする。
何が言いたいのかというと
有ると思えば有るし
無いと思えば無い。
色即是空空即是色なのであるということ。
あ、医療現場ではちゃんと判定しますよ。
自分の目でしかと確認していない時点で
ウィルスが有るのか無いのか
ワクチンが効くのか効かないのか
そんなものは誰にもわからないのだと思う。
どんな有力な情報であっても
所詮は人の言葉であり現象なのである。
かく言うわたしはワクチン打ちたくない派だったけど
打たなきゃ海外行けないよって聞いた途端に
打とうかなって思っちゃって自分で笑っちゃったのだけど。
『所詮は気休めなんだろうけどね』
と放たれた母の言葉を聞きながら
ワクチン止めた方がいいよって言わなくて
やっぱり良かったと思った。
情報に振り回されて意識高い系なフリをしているわたしより
余程腹が据わっているし
この人は絶対罹患しないんだろうな。
生きていくって
きっとそんな感じなんだろうと思う。
自分軸、ね。