【 こころの便秘を解消する 】
便秘になると肌荒れやら、痔やら大腸がんやらになるって言われています。
便秘になる原因は食習慣だったり、腸の動きが低下したり、ストレスだったりって言われています。
赤ちゃんがぐずっている時は便を出してあげるとご機嫌になったりします。
意識消失するような肝性脳症の第一処置も浣腸だったりします。
便が出ないということはその時点での身体にとっての毒素が外に出て行かない状態なので、良いことは何もないということです。
だから食物のインとアウトをバランスよくしておくことが大切です。
さて、では心の便秘ってどうでしょう?
そもそも心の便秘って何??ということなのですが、中医学では感情は丹田で受け取り、各臓器を回りながら消化されているとされています。
その中の未消化な感情が担当の各内臓に取り残され、いわゆる宿便状態になり心の便秘となるわけです。
では感情が消化されるとは?ということで言うと、受け取った想いは自身が持つ既成概念や経験や思い込みのフィルタで変換されて感情として脳みそが認識し言語化されていきます。
その受け取った感情をめいっぱい味わうことができれば消化された、そうでなければ未消化ということです。
食べ物をいただき、味わい、胃腸で消化され排泄されるのと同じイメージでよろしいかと思います。
未消化なものはそこにとどまってしまいます。
身体の便秘への具体的な対処法としては、病院に行けばほぼ便秘薬を対処されます。
と同時に生活習慣の改善を言い渡されることになります。
では心の便秘の対処法は?と言いますと、肉体で言うところの便秘薬と同等なものが存在しません。
実は日々目の前で起こるできごとや感じる想いこそ便秘薬と同様の働きをしてくれるものではあるのですが、いきなりここはかなりハードルが高い。
なのでまずはとにかく話してみる、言葉を吐き出してみるというのがおすすめです。
私たちはすでに自身の内側に答えを持っているのだとすれば、その真実を目隠ししている余計な心の宿便を取り除いていくことこそ、本来あるべき自身へとたどり着くことができます。
どうやって取り除くのか。
それは、これまで見て見ぬふりをしてきた自身の想いに意識を向け、存在に気づき、言い分を聞いてあげることです。
真摯に、ひたすらに聞いてあげることです。
どうしてほしかったのか? どう在りたかったのか? 何をどう伝えたかったのか?
そんな潜んだ想いを浮き上がらせていく時に、チネイザンはとても役に立ってくれます。
感情は各臓器と、そこに関連する経絡に存在すると言われています。
だからそこをノックして尋ねてみるといいです。
言葉にならない想いを消化/昇華させてあげる。
想いの貯蔵庫である内臓にあなたの意識を寄せてあげてください。